現地現物をモットーとして、私木寺はこれまで仕事をして参りました。紳士スーツをこれまで長く扱ってきまして、イタリア、中国、日本の毛織物の産地を実際に回ってきました(会社員時代もポケットマネーで)。産地を見て、何が変わるかといえば、織元の職人の方から聞いた生の声と、織機のカシャンカシャンという音を聞いたことによって、その産地の織物を自信を持ってオススメできることです。
明日から、小千谷縮、十日町紬、塩沢紬、越後上布、片貝木綿などを擁する着物の産地・新潟に藤木屋として行って参ります。実は今回の新潟視察が、僕の人生にとって初新潟となります。新潟は、着物の産地のほかにも、燕三条などモノづくりが息づいています。今回の新潟視察がどういった形で繰り広げられるか、まだ分からないですが、新潟に足を踏み入れることによって、モノづくりの息づかいを感じることができれば幸いです。それでは行ってきます!(文/木寺)