男の着物 藤木屋のスーツ生地着物。実は今回のブログ発売告知に先駆けて、先日facebookにて画像のみアップロードさせて頂いたのですが、日本、そして海を越えた海外からも”awesome!! / 「最高,素晴らしい」の意味”など多くの高い評価をいただいております。藤木屋スタッフ一同、ブログにて御礼を申し上げたいと思います。「ありがとうございます!!」。
着物というのは日本独自の民族衣装でありますが、現代において、なかなか着る機会が少なく、一人で着られないという方も多くなってしまいました。また、洗濯、保管方法など、どう手入れをして良いか分からなく、ハードルが高いものとして、認識されてしまっているところがあります。
着物を着る方法、つまり着付けにおいては、藤木屋では、男の着物専門のキモノ屋ということもあって、『男着物・着付け講座‐きもの男子入門‐』を開始させて頂いております。約2時間の中で、着付け、畳み方などの保管方法など、十分に習得していただけると自負しております。そしてお手入れの方法。こちらは着物の素材によって違うため、ある程度の知識が必要です。そこで、私ども藤木屋は、お客様が普段から洋服でお召し頂いている馴染みの深い素材として、デニム素材の「デニム着物」を発売させて頂きました。お手入れの方法は、ジーンズなどのデニム素材の洋服と同じです。ご自宅で洗濯して頂くこともできます。
そして、今回藤木屋は、お客様に馴染みのある生地として、「スーツ生地着物」の発売を決定いたしました。
スーツは、男性の方なら少なくとも一着はお持ちだと思います。最近は雇用形態の多様化があるものの、まだまだスーツを着て仕事をするビジネスマンの方は多いです。従って、男性の方は、スーツの保管やお手入れ、たくさんではなくても、その知識は持ち合わせているのではないでしょうか。知識というより、生活の中で根付いているかもしれません。例えば、クリーニングにどのくらいの頻度で出すなど。
私は、これまでメンズ・アパレル業界に属し、テーラーや百貨店などで主にスーツを取り扱って参りました。スーツ、そしてスーツの生地に関する商品知識には自信があります。これまで日本の毛織物産地である尾州(愛知県)、イタリア・ビエラに訪れ、スーツ生地の二大ブランドと知られるゼニアや様々な機屋に行き、職人に会い、その現場の空気、そして水を肌で感じてきました。
そのメンズ・アパレル、ファッション業界で培ってきた経験の象徴として、今回の写真では、着物に、ネクタイ、ダブルカフスのシャツをあわせております。「帯が見えなければ、着物と気がつかなかった」というお声も頂戴しております。ちなみに、スーツ生地着物を、普段の着物のように、襦袢にあわせてお召いただくと、外見からは、スーツ生地着物ということは分からないはずです。そのくらいスーツ生地着物には着物としての違和感がないのです。
またスーツ生地の素材である毛(ウール)の原料を使ったウール着物というものが以前より着物にはございました。こちらは普段着物として、特に冬の素材として、着物では扱われており、残念ながら最近では、見かけることが少なくなってきました。スーツは、皆さまご存知のように、ビジネス、フォーマルでも使え、最近ではカジュアルダウンしたスーツ・スタイルさえあります。また着用する季節も、冬に限らず、春夏秋冬、一年お召いただけるものです。正確には、春夏用、夏用、秋冬用、冬用、通年用の生地などに細分化されております。
つまり着用シーンにおいて、いわゆるこれまでのウール着物はカジュアルになってしまうため、パーティーやフォーマルな場所ではお召しいただきにくいのですが、スーツ生地着物においては、フォーマル用のスーツ生地をお使いいただければ、同じ毛(ウール)素材の生地でも、お使いいただけることができると藤木屋は考えております。着用時期も先に述べてたように、冬以外にもお楽しみいただける素材としてスーツ生地をおすすめさせていただこうと思っております。
スーツ生地着物は、まさに和洋折衷がなせる新しいキモノの世界の象徴だと男の着物 藤木屋は考えております。発売開始は間もなくです。今しばらく、お待ちくださいませ。
男の着物 藤木屋 / Fujikiya
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